法華院温泉山荘

標高1,303m、九重連山の真ん中に位置する法華院温泉山荘。
九重登山の拠点として多くの登山者に利用されています。また、九州では最高標高の温泉としても有名です。2時間近く歩かなければ行けない秘湯。
6月のミヤマキリシマと10月~11月の紅葉時期には、多くの登山者で賑わいます。
※法華院温泉山荘に標高については、1250mが正しいと言われています。

■法華院の歴史


この地に明和7(1770)年より伝わる「九重山記」によると、正中元(1324)年、人皇2代綏靖天皇を奉請して、12所大名神として祀ったのに始まり、 文明2(1470)年、英彦山より養順法印が入山し、修験道場を建立、法華院白水寺と呼ばれるようになった。

戦国時代に大友、島津の争いに巻きこまれ堂塔全てを焼失し、一時衰退をするが、11代目に勝光院豪尊という傑僧が出て、苦行の後 院を再興し、慶安2(1649)年、現存する十一面観音と不動明王と毘沙門天(写真)を安置した。江戸時代になり、竹田岡藩の祈願所として、武運長久、家内安全を祈願するとともに、国境の警備の任にもあたっていた。

明治になって神仏分離となり、岡藩からの禄もなくなり、4つの支院は山を下り、弘蔵坊だけがこの地に止まった。 明治15年に火災により、本坊及び支坊は皆焼失した。この頃には登山をする人も多くなってきたので、24代弘蔵孟夫が山宿を始めた。法華院温泉山荘の創業である。
戦中、戦後も多くの登山者によって支えられ、弘蔵祐夫、岳久と受け継ぎ、宿としては、現在3代目、お寺としては26代目となる。

法華院温泉山荘HPより

 ■アクセス
アクセスと言っても、冒頭で述べたとおり法華院温泉山荘へは公共交通機関や自家用車では行けません。
登山者が約2時間近く歩いて、ようやく到着する素敵な場所なのです。
よく利用されているコースは、九重側からでは雨ヶ池コース、暮雨の滝コース、大船山林道、すがもり越コース。久住側からは、本山(沢水)登山口となります。
その他、男池から大戸越コース、牧ノ戸登山口からのコースなどたくさんのアクセス方法があります。
カーナビはありませんので、地図とコンパスは必須です。

■山荘の中に入ってみると
第一印象がとても綺麗です。床もテーブルもピカピカです。
特にトイレは、山荘とは思えないほどの綺麗さにびっくりすると思います。

部屋は、6畳ほどの個室が20部屋くらいと、120人収容可能な大部屋があります。
また、ログハウスやバンガローなど10棟以上あって、シーズン中でもかなりの収容人数となります。

それから、他の山荘に行った方はご存知かと思いますがヘリなどで資材を搬送する山荘はビールが割高なんですが、法華院温泉山荘はビールがかなりサービス価格なのです。
しかも生ビールもあるので最高のご褒美なんです。自動販売機もエビスがあるのは嬉しいです。
あと、水も無料です。街中では当たり前のことですが、山では水が有料のところは多いんです。

そんなこんなで、とっても居心地がよい山荘です。

■坊がつる
2005年(平成17)に「くじゅう坊ガツル・タデ原湿原」としてラムサール条約登録湿地となりました。
標高約1200m、東西0.5km、南北1.5kmの湿原です。また、芹洋子さんがNHKの「みんなのうた」で歌った『坊がつる讃歌』でも全国的に知られています。

坊がつるには、キャンプ場がありシーズンになると、たくさんのテントが並びます。
炊事場もトイレも付いて無料で利用できます。しかし、ゴミを放置して行く登山者もしばしばあり、とても残念でなりません。モラルは守りましょう。

平成12年3月には「坊がつる野焼き実行委員会」による、野焼きが32年ぶりに復活しました。
坊がつるの自然を次の世代に伝えるために尽力している委員会の方々に感謝感謝です。

■山荘のイベント
法華院温泉山荘では、年間を通してたくさんのイベントが行われますが、個人的には毎年8月9日、10日に行われる「苦汁登山」がオススメです。
九重連山の名だたる峰々を歩き、夜は生ビール飲み放題という素敵な企画です。夜の宴会では楽しいゲームなどで盛り上がります。今年で10回目を迎えたそうですが、年々山歩きの時間が短くなってきたとか・・・
9日、10日=くじゅう=苦汁=ビールだそうです(^-^;
なので、平日仕事の方は気合を入れて会社を休んで参加してください。
ちなみに2010年から2月9日、10日に冬の陣もスタートしております。冬は寒いので苦渋登山(苦汁の選択)らしいですよ。